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特集 これからの理学療法
理学療法の効果判定に適切な具体的指標は―健康増進
著者: 大工谷新一1
所属機関: 1岸和田盈進会病院
ページ範囲:P.50 - P.50
文献購入ページに移動直接的理学療法の効果を判定する指標としては,厚生労働省による「健康づくりのための運動基準2006」1)に記載されているメッツ(METs)や最大酸素摂取量(表),筋力などがある.また,「健康づくりのための運動指針2006」2)では身体活動を評価するための指標として,体重やBMI,体脂肪率,除脂肪体重,胴囲(腹囲)を挙げている.同様に血液検査結果(総コレステロール,HDL-コレステロール,中性脂肪,血糖値,血色素量,赤血球数,白血球数)も有用な指標としており,そのほかに体力の指標として筋力(握力),静的バランス能力(開眼と閉眼での片脚立位保持時間),動的バランス能力(functional reach test),総合的な移動能力(timed“up & go”test),歩行能力(10m歩行速度),柔軟性(長座位体前屈,立位体前屈)が挙げられている.筆者らの研究3)でも,中高年者に対する運動実施により,体重や中性脂肪,血糖値,最高血圧の低下とHDL-コレステロールの増加が確認できている.
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