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1ページ講座 理学療法関連用語~正しい意味がわかりますか?
不整脈
著者: 岸川典明1
所属機関: 1愛知医科大学病院リハビリテーション部
ページ範囲:P.57 - P.57
文献購入ページに移動 不整脈とは心臓の正常洞調律以外のすべての調律を指す.具体的には,心拍が正常リズム(60~100拍/分,高齢者では50拍/分でも正常)よりも速いもしくは遅い,あるいは心電図上で心房性,結節性,心室性のリズムの異常がみられるものと定義されている.すなわち「脈が整でない」,「脈が乱れる」,「脈がとぶ」といった脈拍の乱れのみではなく,著明な頻脈や徐脈も不整脈に含まれる.不整脈の分類を表に示す.一言で不整脈といっても発生の機序がそれぞれ異なり,出現時の対処についても緊急の対処を要するものから経過観察でよいものまで様々である.われわれが理学療法を施行するなかで不整脈が問題となることがしばしばあるが,その解決にはまず不整脈の評価を行い,その鑑別を行うことが重要となる.不整脈の鑑別については,体表からの脈拍測定では不十分で,心電図の計測が必須となる.
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