icon fsr

文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル44巻1号

2010年01月発行

文献概要

書評

―佐藤友紀(著)―「パリス・アプローチ 腰,骨盤編―評価と適応」

著者: 内山靖1

所属機関: 1名古屋大学

ページ範囲:P.76 - P.76

文献購入ページに移動
 このたび,佐藤友紀氏の単著による「パリス・アプローチ 腰,骨盤編―評価と適応」が発刊されました.全225ページにわたる学術的専門書を1人で執筆することは,内容の一貫性や整合性を保つ上で優れる一方で,それに必要なエネルギーや労力は並大抵ではありません.この点から,まずもって率直に敬意を表するものです.

 運動療法の歴史は古く,治療の語源が“手当て”や“癒し”であることからも理解できるように,人が人に働きかけることの基本は徒手的アプローチであり,言語的・非言語的なコミュニケーションが存在することは自明です.徒手療法はmanual therapyの訳語ですが,そこには器用な指先による技術を超えた何かが存在しています.最近の徒手療法では,hands-off,bio-psycho-socialモデルが強調されていますが,ある意味での原点回帰と理解しています.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?