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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル44巻10号

2010年10月発行

文献概要

特集 身体障害者スポーツと理学療法の関わり 種目別競技と理学療法

4.車いすバスケットボールにおける理学療法の関わり

著者: 橘香織1 和久井鉄城2 涌井俊裕3

所属機関: 1茨城県立医療大学保健医療学部理学療法学科 2鎮誠会姫島クリニック 3鎮誠会季美の森整形外科クリニック

ページ範囲:P.871 - P.874

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はじめに

 第二次世界大戦後の1940年代後半にアメリカとイギリスでそれぞれ始められた車いすバスケットボール1)は1960年にわが国に紹介されたが,国内に広く普及する契機となったのは1964年の東京パラリンピックであった.以降,リハビリテーションの一環として行われてきた車いすバスケットボールと理学療法は,さまざまな関わりをもちながら発展してきた.

 現在,車いすバスケットボールはリハビリテーションの枠をはるかに超えた競技性の高い種目の1つとして人気を集めている.近年ではトレーナーやマネジャーとしてチームに関わる理学療法士も多く見受けられるようになった.本稿では,車いすバスケットボールに関する身体面の諸問題を概説したうえで,筆者のこれまでの実践を踏まえて,理学療法がどのように本競技の発展に貢献しうるかを考えてみたい.

参考文献

1)Strohkendl H:The 50th Anniversary of Wheelchair Basketball, pp11-26, Waxmann Publishing, New York, 1996
2)日本車椅子バスケットボール連盟:車椅子バスケットボールプレーヤーのための機能的クラス分けマニュアル.2006
3)高田省三:障害者スポーツの外傷と障害発生.臨床スポーツ医学 20:1139-1147,2003
4)Ferrara MS:Injuries to athletes with disabilities:Identifying injury patterns. Sports Med 30:137-143, 2000
5)Jackson DL:Electrodiagnostic study of carpal tunnel syndrome in wheelchair basketball players. Clin J Sport Med 6:27-31, 1996
6)Burnham RS:Upper extremity peripheral nerve entrapments among wheelchair athletes:prevalence, location, and risk factors. Arch Phys Med Rehabil 75:519-524, 1994
7)Klenck C:Practical management:common medical problems in disabled athletes. Clin J Sport Med 17:55-60, 2007
8)橘 香織,他:車椅子バスケットボール競技における慢性関節痛の発生状況.茨城県立医療大学紀要 15:26-33,2010
9)Curtis KA:Shoulder pain in female wheelchair basketball players. J Orthop Sports Phys Ther 29:225-231, 1999
10)武田 功.脊髄損傷の理学療法,pp42-45,医歯薬出版,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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