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特集 身体障害者スポーツと理学療法の関わり 種目別競技と理学療法
5.車いすテニスにおける理学療法の関わり
著者: 蛯江共生1
所属機関: 1医療法人社団飛翔会寛田クリニック
ページ範囲:P.875 - P.879
文献購入ページに移動2010年3月に開催されたバンクーバーパラリンピックでの日本選手の活躍がメディアでも大きく報道されたのは記憶に新しい.日本では1996年のアトランタ,1998年の長野パラリンピックを契機にメディアを通じて「障害者のスポーツ」が競技スポーツとして取り上げられる機会が増えたと言われている.車いすテニス競技においても,テニスのデビスカップ,フェドカップにあたるINVACARE WORLD TEAM CUP(以下,国別対抗戦)において,日本は2001年女子・クワァド準優勝,2002・2007年男子優勝,パラリンピックでは2004年アテネ大会男子ダブルスでアジア初となる金メダルを獲得後,2008年北京大会でも男子シングルス金メダル,男子ダブルス銅メダルを獲得しており,近年は世界の強豪国の一角を成している.世界的にも,競技技術の向上やそれに伴う競技用車いすの改良などにより,競技レベルは目覚ましい勢いで向上している.一方,車いすテニス競技に特有のスポーツ障害も発生している現状もある.本稿では,車いすテニスの紹介と理学療法の関わりについて,筆者の経験を交えて報告する.
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