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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル44巻10号

2010年10月発行

文献概要

特集 身体障害者スポーツと理学療法の関わり 種目別競技と理学療法

5.車いすテニスにおける理学療法の関わり

著者: 蛯江共生1

所属機関: 1医療法人社団飛翔会寛田クリニック

ページ範囲:P.875 - P.879

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はじめに

 2010年3月に開催されたバンクーバーパラリンピックでの日本選手の活躍がメディアでも大きく報道されたのは記憶に新しい.日本では1996年のアトランタ,1998年の長野パラリンピックを契機にメディアを通じて「障害者のスポーツ」が競技スポーツとして取り上げられる機会が増えたと言われている.車いすテニス競技においても,テニスのデビスカップ,フェドカップにあたるINVACARE WORLD TEAM CUP(以下,国別対抗戦)において,日本は2001年女子・クワァド準優勝,2002・2007年男子優勝,パラリンピックでは2004年アテネ大会男子ダブルスでアジア初となる金メダルを獲得後,2008年北京大会でも男子シングルス金メダル,男子ダブルス銅メダルを獲得しており,近年は世界の強豪国の一角を成している.世界的にも,競技技術の向上やそれに伴う競技用車いすの改良などにより,競技レベルは目覚ましい勢いで向上している.一方,車いすテニス競技に特有のスポーツ障害も発生している現状もある.本稿では,車いすテニスの紹介と理学療法の関わりについて,筆者の経験を交えて報告する.

参考文献

1)日本車いすテニス協会ホームページ,http://www.jwta.jp/jp/
2)明石聡美,他:飯塚国際車いすテニス大会の理学療法サービス.理学療法学 25(suppl):640,1998
3)河原睦枝,他:平和カップイン広島(国際交流車いすテニス大会)での理学療法サービスの報告.理学療法学 28(suppl):341,2001
4)蛯江共生,他:2000年シドニーパラリンピック競技大会・車いすテニスチーム帯同報告.理学療法学 28(suppl):341,2001
5)森田哲司,他:あんてな 平和カップイン広島・国際交流車いすテニス大会における理学療法サービス活動.PTジャーナル 36:873-875,2002
6)佐藤誠亮,他:国際交流車いすテニス大会(ピースカップ)における広島県理学療法士会の取り組み.理学療法学 35(suppl):310,2008
7)木村大輔,他:車いすテニスにおけるスポーツ障害について.理学療法学 36(suppl):1008,2009
8)大内田友規:ピースカップフィジオサービスに向けた(社)広島県理学療法士会の取り組み.中国ブロック理学療法士学会学会誌 23:74-75,2009
9)蛯江共生,他:車いすテニスWORLD TEAM CUP 2008 ITALY大会日本代表チームトレーナー活動報告.日本障害者スポーツ学会誌 18:57-59,2010
10)安田孝司,他:胸・腰髄損傷の動作障害に対する理学療法アプローチ.理学療法 27:130-138,2010
11)青木啓成,他:肩のスポーツ外傷・障害再発予防への理学療法の取り組み.理学療法 26:400-408,2009
12)蛯江共生,他:2008パラリンピック北京大会車いすテニス日本代表チーム帯同報告.理学療法学 36(suppl):329,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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