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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル44巻11号

2010年11月発行

文献概要

講座 自覚症状別フィジカルアセスメント・3

痛み

著者: 榎本雪絵1

所属機関: 1杏林大学保健学部理学療法学科

ページ範囲:P.1003 - P.1009

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はじめに

 理学療法士が臨床で会う対象者の多くは痛みを訴える.痛みは,様々な動作障害の原因やQOLを低下させる要因であるとともに,生命に関与する警告信号としての重要な役割を持っている.痛みを訴える患者に対峙した場合,まずは緊急に対応すべき症状であるか否かの判断が重要であり,「なぜ痛みを訴えているのか」をできるだけ早急に把握することが必要となる.

 痛みの領域・部位,強さ,性質などの問診から,その原因を推定し,次いで原因の同定につながる視診,触診などのフィジカルアセスメントを選択し(優先順位をつける),実践することで,痛みの原因をいち早く把握することができるようになる.本稿では,「痛みの訴え」に対する問診,原因推定,フィジカルアセスメントについて,症状別に例を示す.

参考文献

1)奈良信雄(編):臨床研修イラストレイテッド,第3巻,基本手技[診察と検査],羊土社,1998
2)高久史麿(監修):診察診断学,医学書院,1998
3)日野原重明,他(監修):患者診断学,第2版,MEDSi,1990
4)倉本 秋(編):基礎臨床技能シリーズ5,身体診察と基本手技,メジカルビュー社,2005
5)Goodman CC,et al,齋藤昭彦(訳):セラピストのための鑑別診断,エンタプライズ株式会社,2003
6)下条文武(編):メディカルノート 症候がわかる,西村書店,2007
7)奈良信雄(編):写真とイラストでみる身体所見の取り方,羊土社,2001
8)丸山仁司(編著):PT,OTなら知っておきたい病気のこと,pp38-47,pp89-91,遊戯社,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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