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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル44巻12号

2010年12月発行

文献概要

臨床実習サブノート 臨床実習に不可欠な基本的技能・9

物理療法の臨床実践

著者: 村永信吾1 伊能幸雄1 間島和志1

所属機関: 1亀田メディカルセンターリハビリテーション事業管理部

ページ範囲:P.1107 - P.1112

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はじめに

 物理療法とは,温熱,寒冷,水,圧力,音波,電磁波,電流などの物理的作用を患者に適用する治療法である.代表的な物理療法の分類と主な治療アプローチを示す(表1).

 世界理学療法連盟(WCPT,1982年)によれば,「理学療法は,身体的治療の技術および科学であり,運動療法,教育指導,温熱,寒冷,光線,水,マッサージおよび電気を治療手段とする.治療目的の中に痛みの緩和,循環の改善,障害(disability)の予防と改善,力,可動性および協調性の最大回復がある.」と記されている.物理療法は,生体に加える力やエネルギーが,出力・刺激波形・治療時間などにより規定しやすく,これらの治療パラメータを設定したプロトコールが確立すれば,運動療法とともに理学療法の有効な治療のひとつとなる.物理的刺激に対する生体反応とその効果に関しての研究は古くから行われており,昨今の科学的根拠に基づく医療(evidence based medicine:EBM)を重視する流れの中で,われわれはそれら最新の知見をふまえた上で,適切に臨床へ応用していかなければならない.

参考文献

1)Cameron MH(編),渡部一郎(監訳):EBM物理療法 第2版,医歯薬出版,2006
2)網本 和(編):標準理学療法学 物理療法学第3版,医学書院,2008
3)柳澤 健(編):理学療法学ゴールド・マスター・テキスト物理療法学,メジカルビュー,2009
4)黒川幸雄(他編):理学療法MOOK 5 物理療法,三輪書店,2006
5)福井圀彦:リハビリテーション医学全書8 物理療法,第3版,医歯薬出版,1993

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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