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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル44巻12号

2010年12月発行

文献概要

紹介

コミュニケーションノートを用いたスキルアップ支援法

著者: 角田利彦1 櫻井宏明2 木村洋介1 安田公1 辻村享1

所属機関: 1医療法人明和会辻村外科病院リハビリテーション科 2藤田保健衛生大学医療科学部

ページ範囲:P.1124 - P.1125

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はじめに

 リハビリテーション(以下,リハ)を取り巻く環境において,組織が急激に肥大化し,組織の全体から臨床現場に至るまで,患者サービス低下を伴ういくつかの課題が挙がってきた1~4).日本理学療法士協会の資料では,2008年の理学療法士免許登録者は35歳未満が69.7%,経験年数10年未満が67.5%を占め,若い集団であると言える.一方,理学療法士養成校の入学定員は急増し5),教員と実習施設の不足が指摘されている.卒後のリハ教育を現場で提供せざるを得ない状況のなかで,主体的な個人教育は十分とは言えない.

 地域の拠点病院においても同様の状況にあり,われわれは若い職員の教育を充実させるために,経験伝達を中心とした「コミュニケーションノートを用いたスキルアップ支援法」を導入した.これは,養成教育の課題を補う臨床現場教育のサポートツールとして,先輩職員のサポートによる若手職員サービスの質向上を目的としている.

参考文献

1)渡辺京子,他:理学療法士にとっての早期リハビリテーションにおけるチーム内連携のあり方と課題.理学療法 24:1185-1192,2007
2)小関 迪,他:〔シリーズ〕リハビリテーション専門職(PT・OT・ST)教育の実際―筑波記念病院の場合―,pp24-30,日本リハビリテーション病院・施設協会,2007
3)窪倉憲子:ルポ医療制度改革の中PT,OT,STの需要状況を探る.病院経営新事情 242:4-16,2001
4)橋元 隆:理学療法のTotal Quality Management.理学療法学 8:343-347,2008
5)財団法人日本理学療法士協会:日本理学療法士協会資料(2008年3月現在).(http://wwwsoc.nii.ac.jp(閲覧日2009年4月21日))
6)安川仁子:看護教育におけるポートフォリオの活用―学習のプロセスを重視した評価.看護教育 48:18-23,2007
7)鈴木敏恵:ポートフォリオが看護教育を変える.看護教育 48:10-17,2007
8)前田真治,他:リハビリテーションにおけるリスクマネジメントの考え方.臨床リハ 14:210-216,2005
9)天本 宏,他:在宅サービスにかかわる老人病院職員の教育治療―行政機関との連携上の課題を含めて.老精医誌 8:726-730,1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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