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理学療法臨床のコツ・2
基本動作練習のコツ―車いす移乗・操作・選択のコツ①
著者: 佐藤史子1
所属機関: 1横浜市総合リハビリテーションセンター地域リハビリテーション部地域支援課
ページ範囲:P.144 - P.146
文献購入ページに移動基本動作練習のコツ
動作を練習する時は,達成感,成功感を味わえる課題を選択し,障害当事者が練習に対するモチベーションを維持できるようにする.ネガティブな思考になっている時に,プラスのパフォーマンスは生まれにくいからである.では,どうするか.練習する動作を分析し,不足している機能を抜き出して基礎練習のなかに組み込み,集中的に繰り返し練習を行うとよい(図1).このことにより,基本動作練習では各フェーズの動作の成功率が高まり,動作全体の流れをつくることに集中できる.また,練習する基本動作は最初から目標とする動作でなくてもよい.最初は環境調整(人的介助,道具の利用や配置の工夫など)により,難易度の低い状況から徐々に難易度を上げて,目標とする動作の獲得へつなげる.さらに,理学療法士が実際に動作をデモンストレーションし,ケースに動きのイメージをつくってもらうことが重要である.
動作を練習する時は,達成感,成功感を味わえる課題を選択し,障害当事者が練習に対するモチベーションを維持できるようにする.ネガティブな思考になっている時に,プラスのパフォーマンスは生まれにくいからである.では,どうするか.練習する動作を分析し,不足している機能を抜き出して基礎練習のなかに組み込み,集中的に繰り返し練習を行うとよい(図1).このことにより,基本動作練習では各フェーズの動作の成功率が高まり,動作全体の流れをつくることに集中できる.また,練習する基本動作は最初から目標とする動作でなくてもよい.最初は環境調整(人的介助,道具の利用や配置の工夫など)により,難易度の低い状況から徐々に難易度を上げて,目標とする動作の獲得へつなげる.さらに,理学療法士が実際に動作をデモンストレーションし,ケースに動きのイメージをつくってもらうことが重要である.
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