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書評
―黒川幸雄,他(シリーズ編集)福井 勉・小柳磨毅(責任編集)―「理学療法 MOOK9 スポーツ傷害の理学療法(第2版)」 フリーアクセス
著者: 市橋則明1
所属機関: 1京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻
ページ範囲:P.244 - P.244
文献購入ページに移動本書の内容は機能解剖や運動力学的分析に基づいた評価,代表的なスポーツ傷害のメディカルリハビリテーションやアスレチックリハビリテーションのプロトコール,そしてコンディショニングまで網羅されており,さらにスポーツ傷害の予防やパフォーマンス向上に対して理学療法技術が応用できることにも言及している.「スポーツ傷害とコンディショニング」および第2版で新たに追加された「スポーツ傷害への地域支援」の章では,スポーツ現場において第一線で活躍する理学療法士の取り組みが紹介されている.スポーツ傷害の予防には他職種との連携があってはじめて可能となること,そして理学療法士としてこの分野で貢献しうる多くの秘めた可能性があることを認識させられる章である.また,選手と真剣に向き合い,信頼関係を築き上げてきた著者の熱い想いが感じられる.
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