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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル44巻5号

2010年05月発行

文献概要

1ページ講座 理学療法関連用語~正しい意味がわかりますか?

深部静脈血栓症

著者: 齋藤圭介1

所属機関: 1吉備国際大学保健科学部理学療法学科

ページ範囲:P.399 - P.399

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●深部静脈血栓症とは

 深部静脈血栓症(deep venous thrombosis:以下,DVT)とは,血栓により深部静脈の内腔が閉塞し,静脈還流障害を来した状態を指す1).深部静脈は,下肢に送られた血液の大部分を心臓へ送り返す筋膜下の静脈であり,DVTは腸骨静脈から大腿静脈にかけて,ならびに膝窩静脈や下腿静脈に多く発生する1).本疾患は欧米人に多いが,近年では日本人でも発症頻度が高くなっている.男性より女性に多く,40歳以上の中高年に多い2).また左下肢に多く,左腸骨静脈が前面を交差する右腸骨動脈やS状結腸に圧迫され,血流がうっ滞する腸骨静脈圧迫症候群によるものとされている2)

参考文献

1)日野原重明,他(監修):看護のための最新医学講座3循環器疾患,pp346-353,中山書店,2000
2)友池仁暢(監修):Nursing Selection③循環器疾患,pp223-224,学習研究社,2003
3)杉本恒明,他(編):内科学第七版,pp625-628,朝倉書店,1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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