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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル44巻5号

2010年05月発行

文献概要

報告

重症度別脳卒中パスの改定プロセスの紹介

著者: 竹内睦雄1 桑田稔丈2 徳永誠4 三宮克彦3 渡邊進4 橋本洋一郎5 中西亮二4 山永裕明4

所属機関: 1介護老人保健施設清雅苑 2相生リハビリテーションクリニック 3熊本機能病院理学療法課 4熊本機能病院リハビリテーション科 5熊本市立熊本市民病院神経内科

ページ範囲:P.419 - P.426

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要旨:〔目的〕入院時functional independence measure総得点が110~126点を1か月コース,80~109点を2か月コース,18~79点を3か月コースとした3つの脳卒中パスに設定した目標項目の達成状況を分析し,その結果に基づいたパス改定案作成を目的とした.〔対象・方法〕脳卒中患者472例を対象とし,1か月コース113例,2か月コース163例,3か月コース196例における目標項目の達成日を調査した.〔結果〕すべての目標項目について,達成目標日までに達成した群・達成目標日より遅れて達成した群・退院時までに達成できなかった群の割合を明らかにした.そして,基準に従って目標項目を再設定したパス改定案を作成した.〔結論〕重症度別脳卒中パスの改定プロセスについて紹介した.

参考文献

1)野村一俊:クリティカルパスの実際.実験治療 675:128-133,2004
2)徳永 誠,他:回復期リハビリテーション病棟における大腿骨頸部骨折と脳卒中の臨床像の違い.総合リハ 36:183-189,2008
3)時里 香,他:回復期リハビリテーション病棟の脳卒中クリニカルパス作成に向けたパスコースの検討(抄).Jpn J Rehabil med 44:S359,2007
4)徳永 誠,他:3種類の入院日数を設定した脳卒中連携クリティカルパス.治療 89:189-195,2007
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6)吉田 純:名古屋地区における地域医療連携ネットワーク(http://www.jahis.jp/it-board/h19-sympo/H19sympo_pre/07-1%20%20yoshida.pdf)
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8)橋本 務,他:当圏域の脳卒中地域連携パスにおけるFIMの移動・移乗項目からの検討(抄).Jpn J Rehabil med 45:S246,2008
9)池田真琴,他:回復期リハビリテーション病院入院時FIM総得点が80点未満の脳卒中患者について転帰で分けた3群の比較.PTジャーナル 43:355-360,2009
10)高見美貴,他:回復期脳卒中患者のADL改善経過の分析.総合リハ 36:775-781,2008
11)時里 香,他:脳卒中地域連携クリティカルパスを作成するための基礎調査.総合リハ 36:1085-1090,2008
12)鈴木 亨,他:帰結予測.総合リハ 35:1023-1029,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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