文献詳細
文献概要
書評
―有馬慶美(著)―「理学療法臨床診断学への志向―ARIMAの問題解決モデル」 フリーアクセス
著者: 嶋田智明1
所属機関: 1神戸大学大学院保健学研究科
ページ範囲:P.491 - P.491
文献購入ページに移動理学療法士も医師と同様,治療に先立って問診,情報収集・検査・測定などを実施し,障害に関して推論・洞察が行われて,問題点,すなわち治療の根拠を得ることができるが,この問題解決の思考過程はまさに医師の行う診断プロセスと似ている.すなわち,理学療法診断学とは,理学療法士が妥当性のある理学療法を展開するための根拠を得るために,患者や障害者を取り巻く医学的,心理的,社会的側面から,患者や障害者個人を生活全体で総合評価し,リハビリテーション・ニーズに基づき問題点を明らかにする一連のプロセスといえる(和島英明:理学療法のための臨床問題解決法,協同医書出版,1997).
掲載誌情報