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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル44巻6号

2010年06月発行

文献概要

入門講座 理学療法学教育とFD・3

大学および大学院におけるFDの実践

著者: 丸山仁司1

所属機関: 1国際医療福祉大学理学療法学科

ページ範囲:P.499 - P.505

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はじめに

 1991年の大学設置基準の改正以降,教育界は激動の時代に入った.この大学設置基準の改正によって,大綱化,規制緩和の代わりに,教育研究の質の確保に関して大学自身によって自己点検・評価をすることが求められるようになった.すなわち,事前規制から事後チェック(フォローアップ)の重要性が指摘され,平成の教育大革命とまで言われている.このようななかで,大学は急増している(表1).

 ファカルティ・ディベロップメント(faculty development:以下,FD)の実施は,1999年に各大学で努力義務として定められたが,2007年度から大学院,2008年度からは学部で義務化された.大学では大学設置基準の第25条の3,大学院は大学院設置基準の第14条の3にて規程されている(表2).

 本稿では,大学,大学院におけるFDの具体的な内容,組織および現状などについて述べる.

参考文献

1)文部科学省:大学における教育内容等の改革状況調査 http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/06/08061617/002.htm
2)国立教育政策研究所FDer研究会(編):大学・短大でFDに携わる人のためのFDマップと利用ガイドライン,2009
3)愛媛大学教育・学生支援機公教育企画:FDプログラムの開発・実施・評価,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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