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文献概要
特集 在宅理学療法の実践
在宅理学療法に求められる資質
著者: 渡邉好孝1
所属機関: 1医療法人松田会
ページ範囲:P.553 - P.559
文献購入ページに移動在宅理学療法で利用者に求められるものは,知識や技術が優れていること以上に,心を揺さぶる感動と驚き,幸せの提供ができる「人」である.現在,そして将来にわたり利用者にとって必要なのは,ホスピタリティ・マインドをもって「もっとよくしたい,何とかしたい」という観点から考え,行動できる人なのである.
理学療法士は,医療にとどまらず介護サービスや健康支援,そして地域生活者へのサービス提供など多様な領域の活動を行うことが多くなっている.職域が広がったことで多種多様な利害関係者(stakeholder)と交流しなければならない場面も増え,その実力は各方面からの評価を受ける.
在宅での仕事は他職種との密接な連携なしには成り立たない.コミュニケーション能力が高く,専門性に裏打ちされた質の高い技術提供ができ,人としての魅力がある理学療法士が,利用者とビジネスパートナー(以下,BP)双方から望まれている.
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