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理学療法臨床のコツ・7
基本動作練習のコツ―歩行補助具選択のコツ②
著者: 佐々木伸一1 久保田真弓1
所属機関: 1福井大学医学部附属病院リハビリテーション部
ページ範囲:P.592 - P.594
文献購入ページに移動はじめに
歩行補助具の適切な選択は,歩行への努力と介助量を軽減し,高い効率性と安全性を提供する.歩行補助具の目的は,①転倒予防,②支持基底面の拡大,③荷重量の軽減と免荷,④疼痛軽減,⑤下部体幹や下肢筋力低下の補助,⑥他者に対する障害のアピール,⑦歩行速度の制御,⑧心理的安心感,⑨歩行耐久性向上などである1,2).
歩行補助具の適切な選択は,歩行への努力と介助量を軽減し,高い効率性と安全性を提供する.歩行補助具の目的は,①転倒予防,②支持基底面の拡大,③荷重量の軽減と免荷,④疼痛軽減,⑤下部体幹や下肢筋力低下の補助,⑥他者に対する障害のアピール,⑦歩行速度の制御,⑧心理的安心感,⑨歩行耐久性向上などである1,2).
参考文献
1)佐々木伸一,他:杖のバイオメカニクス.理学療法 17:814-823,2000
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