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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル44巻7号

2010年07月発行

文献概要

入門講座 薬と理学療法・1【新連載】

薬の話入門

著者: 倉田なおみ1

所属機関: 1昭和大学薬学部薬剤学教室

ページ範囲:P.595 - P.601

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はじめに

 “薬”は,様々な場面で使われる言葉である.失敗は人にとって“よい薬”と言うこともあるし,陶磁器の“うわ薬”は化学物質であるし,“お薬をいただこう!”と言ってアルコールを飲むこともあり,麻薬や覚せい剤を“薬(やく)”と言ったりする.もちろん,ここでは医薬品である“薬”について解説する.

 理学療法を実施する際に,薬の効果が大きく影響することがある.鎮痛薬の効果が切れていて,痛くて理学療法が行えない場合がある一方,薬で痛みが抑えられている時間であれば理学療法への意欲も増してくる.効率的に理学療法を実施するには,服薬時間を考慮した時間設定が必要になるだろう.そのためには,服薬後に薬の効果が発現する時間と効果の持続時間を知る必要があるが,この時間は個々の薬により異なる.

 ここでは,薬の効果発現・持続時間とその調べ方,および効果に影響する様々な要素や薬の副作用について解説する.

参考文献

1)倉田なおみ:症例チャートから見る服薬指導ガイド―パーキンソン病.薬局別冊 56:1-20,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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