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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル44巻8号

2010年08月発行

文献概要

特集 徒手理学療法

徒手理学療法の歴史

著者: 砂川勇1

所属機関: 1藍野大学医療保健学部理学療法学科

ページ範囲:P.639 - P.644

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徒手理学療法とは

 徒手理学療法(manual physical therapy)とは,理学療法の治療方法の1つで,神経筋骨格系の機能異常を治療する手技療法の総称であり,機械器具は使用せず手を用いて行う.運動療法であれば,すべて広い意味での徒手理学療法に含まれるといえる.しかし,一般的には座位・歩行練習のような運動学習を伴わない内容で,筋力増強運動や関節可動域増大運動などの運動療法の目的を持たない治療手技が徒手理学療法と理解されている.

 徒手理学療法は,今までは一般的な呼び方として「徒手療法」と呼ばれていた.それが徒手理学療法と呼ばれるようになったのは,世界理学療法連盟(World Confederation for Physical Therapy:WCPT)のサブグループである国際整形徒手療法連盟(International Federation of Orthopedic Manipulative Therapists:IFOMT)が国際整形徒手理学療法連盟(International Federation of Orthopedic Manipulative Physical Therapists:IFOMPT)へと改めたためと思われる(2008年10月).

参考文献

1)Kaltenborn F:Traction-Manipulation of Extremities and Spine Basic Thrust Techniques, Orthopedic Physical Therapy Products, USA, 2008
2)本間三郎,他(監訳):カイロプラクティック総覧,エンタープライズ株式会社,1993
3)高木邦彦(監),森田博也(訳):オステオパシー総覧,エンタープライズ株式会社,1998
4)奈良 勲,他(編):系統別・治療手技の展開,第2版,協同医書出版社,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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