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再生医療と幹細胞
著者: 山崎英俊1
所属機関: 1三重大学大学院医学系研究科ゲノム再生医学講座幹細胞発生学分野
ページ範囲:P.682 - P.682
文献購入ページに移動ES細胞は分化全能性をもつ反面,初期胚を用いるため倫理,他人のES細胞を用いるため拒絶,多分化能による高腫瘍性が大きな問題とされてきた.その点,自己の組織から単離した組織(成体)幹細胞を用いることは,倫理・拒絶の問題を解決できる有効な方法と考えられる.分化能が限局的である点とES細胞のように一度に大量の細胞を準備できない点などの問題はあるが,最近の研究で組織(成体)幹細胞の中には,当該組織を超えた様々な分化能を有する多能性幹細胞も存在することが分かってきた.
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