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1ページ講座 理学療法関連用語~正しい意味がわかりますか?
ストレッチ
著者: 宮川博文1
所属機関: 1愛知医科大学運動療育センター
ページ範囲:P.783 - P.783
文献購入ページに移動●ストレッチングとは
ストレッチング(伸張)とは,flexibility(柔軟性,関節の可動域)を高めることによりperformance(成果,成績,記録など)の向上を期待するものである1).これまでの研究に基づく筋や腱組織の自動的・他動的な伸張法の総称であり,①筋,腱,靱帯の柔軟性を高める,②関節可動域の拡大,③末梢血液循環の改善,④心身のリラックス,⑤運動神経―筋の働きの円滑化,⑥筋―知覚神経の働きの円滑化などの効果が知られる.スポーツ選手の傷害予防や競技力向上に寄与し,整形外科的疾患の予防や治療,中枢神経疾患の筋緊張の制御など幅広い分野に活用されている.リハビリテーション医療において,筋や腱組織を伸張して目的とする治療効果を高めるには,筋の生理学的特徴を十分理解して行うことが重要である.
ストレッチング(伸張)とは,flexibility(柔軟性,関節の可動域)を高めることによりperformance(成果,成績,記録など)の向上を期待するものである1).これまでの研究に基づく筋や腱組織の自動的・他動的な伸張法の総称であり,①筋,腱,靱帯の柔軟性を高める,②関節可動域の拡大,③末梢血液循環の改善,④心身のリラックス,⑤運動神経―筋の働きの円滑化,⑥筋―知覚神経の働きの円滑化などの効果が知られる.スポーツ選手の傷害予防や競技力向上に寄与し,整形外科的疾患の予防や治療,中枢神経疾患の筋緊張の制御など幅広い分野に活用されている.リハビリテーション医療において,筋や腱組織を伸張して目的とする治療効果を高めるには,筋の生理学的特徴を十分理解して行うことが重要である.
参考文献
1)Lawrenson D:Stretching and Flexibility. http://www.muscleandstrength.com/articles/Flexibility.html
2)Anderson B(著),小室史恵(他訳):ストレッチング,ナップ,2002
3)鈴木重行,他:IDストレッチング第2版―Individual Muscle Stretching,三輪書店,2006
4)長松英一:関節運動ヨリミタル筋学,第6章一関節性筋と多関節性筋,122-128,金原書店,1936
5)宮川博文,他:膝教室における大腿四頭筋機能訓練法.運動療法と物理療法 19:42-49,2008
6)丹羽滋郎,他:メディカルストレッチング 筋学からみた関節疾患の運動療法,金原出版,2008
7)稲見崇孝,他:多関節筋に対するストレッチング―起始,停止とその作用に着目した手技の神経生理学的メカニズムから臨床およびスポーツ競技への応用について.日本臨床スポーツ医学会誌 18:111-119,2010
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