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特集 認知症と理学療法
認知症高齢者のADLとケア
著者: 諏訪さゆり1 島村敦子1 飯田貴映子1
所属機関: 1千葉大学大学院看護学研究科訪問看護学教育研究分野
ページ範囲:P.837 - P.843
文献購入ページに移動世界保健機関(WHO)の国際疾病分類において,認知症は「脳疾患による症候群であり,通常は慢性あるいは進行性で,記憶,思考,見当識,理解,計算,学習能力,言語,判断を含む多数の高次皮質機能障害を示す.意識障害はない.認知障害は通常,情動の制御,社会行動あるいは動機づけの低下を伴うが,場合によってはそれらが先行することもある.この症候群はアルツハイマー病,脳血管疾患,そして,一次性あるいは二次性に脳を障害する他の病態で出現する」と定義されている1).
認知症の原因疾患として様々なものがあるが,非可逆性の認知症の中でも多数の患者が罹患しているのは,アルツハイマー型認知症,脳血管性認知症,レビー小体型認知症である.これらは三大認知症と言われ,認知症の原因疾患によって病態と障害される部位が異なるので,三大認知症では症状とその経過に表1に示した特徴が現れる.
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