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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル45巻10号

2011年10月発行

文献概要

特集 認知症と理学療法 理学療法の実際

1.介護老人保健施設における重度認知症の理学療法

著者: 村井優子1 西田宗幹2 山田悠1 吉田実加1 福岡由規1 大熊真平1 河口未季1 金澤江吏子1

所属機関: 1介護老人保健施設鴻池荘リハビリテーション部 2医療法人鴻池会秋津鴻池病院リハビリテーション部

ページ範囲:P.845 - P.850

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はじめに

 近年高齢者人口の増加に伴い,理学療法の対象においても高齢化が進んでいるのは言うまでもない.その中で介護老人保健施設(以下,老健)の入所者においても身体・認知機能障害の重度化が目立っており,認知症を主疾患とする者が増加し,特に重度認知症者への対応はどの施設においても大きな問題となっている.

 また,老健では入所者100名に対して理学療法士(以下,PT)が1名在籍することで施設基準を満たすとされ,そのため老健におけるPT 1人当たりの担当数は多く,入所者1人に関われる時間は限られたものである.その厳しい状況の中で,重度認知症者に対して身体機能および能力の維持・改善へ繋げるためにはどのようなアプローチ方法が良いのか,当施設での取り組みから検討していきたい.

参考文献

1)東 明,他:介護老人保健施設におけるケア・スタッフ相互の連携.理学療法 22:1445-1453,2005
2)臼田修久,他:老人・介護老人保健施設における集団訓練の意義と方法.理学療法 22:1454-1460,2005
3)金谷さとみ:介護老人保健施設において理学療法士が果たすべきこれからの役割.理学療法 22:1461-1466,2005
4)金谷さとみ:維持期理学療法モデル.PTジャーナル 44:205-212,2010
5)盛 雅彦:生活空間としての老人・介護老人保健施設.理学療法 22:1432-1438,2005
6)田中義行:認知症アプローチと認知症短期集中リハビリテーションの実践.認知症ケア最前線 19:40-50,2010
7)島田裕之,他:痴呆高齢者の転倒予測を目的とした行動分析の有用性.理学療法学 31:124-129,2004
8)鳥羽研二:認知症の評価と理解.地域リハ 6:16-21,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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