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1ページ講座 義肢装具
SOMI型頸椎装具
著者: 井上佳和1
所属機関: 1土佐リハビリテーションカレッジ理学療法学科
ページ範囲:P.863 - P.863
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SOMI型頸椎装具とは,USMC社によってオリジナル版が製作された頸椎装具である(図).SOMIという名称はsternal occipital mandibular immobilizerの頭文字をとったものである.直訳すると「胸骨・後頭骨・下顎(の部分で)固定するもの」ということになるが,まさにそれはSOMI型頸椎装具のデザインを表したものといえる.
SOMI型頸椎装具の構成は下顎支えと後頭支え,胸骨プレート,支柱,締紐よりなる.下顎支えと後頭支えで頭部を固定している.支柱は,前方の下顎支えからは1本,後方の後頭支えからは2本が体幹側に向かって伸びるが,他の支柱付き頸椎装具と大きく異なる点は後方の支柱が前方に向かって伸びている点である.結果,3本の支柱はすべて前胸部に集まり,胸骨プレートに固定される.後頭部を支える支柱が前方に向かうことによって,装着者の背部には本来,後方支柱を固定するための硬性部品がなくなる.これにより,臥床位で装具の装着を可能にしている.本装具は規格品であるが,支柱の長さ調節が可能であり,アライメントの調節が比較的容易である.この他,本装具の特徴としてはモールド式と比較し通気性に優れていることが挙げられる.
SOMI型頸椎装具とは,USMC社によってオリジナル版が製作された頸椎装具である(図).SOMIという名称はsternal occipital mandibular immobilizerの頭文字をとったものである.直訳すると「胸骨・後頭骨・下顎(の部分で)固定するもの」ということになるが,まさにそれはSOMI型頸椎装具のデザインを表したものといえる.
SOMI型頸椎装具の構成は下顎支えと後頭支え,胸骨プレート,支柱,締紐よりなる.下顎支えと後頭支えで頭部を固定している.支柱は,前方の下顎支えからは1本,後方の後頭支えからは2本が体幹側に向かって伸びるが,他の支柱付き頸椎装具と大きく異なる点は後方の支柱が前方に向かって伸びている点である.結果,3本の支柱はすべて前胸部に集まり,胸骨プレートに固定される.後頭部を支える支柱が前方に向かうことによって,装着者の背部には本来,後方支柱を固定するための硬性部品がなくなる.これにより,臥床位で装具の装着を可能にしている.本装具は規格品であるが,支柱の長さ調節が可能であり,アライメントの調節が比較的容易である.この他,本装具の特徴としてはモールド式と比較し通気性に優れていることが挙げられる.
参考文献
1)川村次郎,他(編):義肢装具学,医学書院,2000
2)川村博文,他:義肢装具上の問題点.理学療法 10:211-215,1993
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