文献詳細
書評
―聖マリアンナ医科大学リハビリテーション部―「理学療法リスク管理マニュアル 第3版」 フリーアクセス
著者: 松永篤彦1
所属機関: 1北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科理学療法学専攻
ページ範囲:P.948 - P.948
文献概要
二つ目の本書の特徴は,疾患(群)のリスク管理法を提示する際,その疾患自体のリスクだけでなく,多臓器ならびに他疾患との関連性を考慮してまとめた点である.リスク管理に関する講習会等でよく経験することだが,聴講者から必ずと言ってよいほど,「他の疾患を合併したときにはどう展開すべきか」という質問が投げかけられる.これは,現場の理学療法士が担当する対象者の多くが多疾患有病者もしくはそのリスクを抱えているということに他ならない.急性期の病院施設だけでなく,回復期および維持期を担う場合であっても,対象者の疾患管理を多臓器および他疾患との関連で捉えることは今や必須となっている.
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