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書評
―勝平純司,山本澄子,江原義弘,櫻井愛子,関川伸哉―「介助にいかすバイオメカニクス」
著者: 市川洌1
所属機関: 1福祉技術研究所
ページ範囲:P.968 - P.968
文献購入ページに移動 人の動きを介助するということはとても難しい.介助の原則は,「自分でできることは自分でする」である.ところが,実際に介助支援の現場などで見ていると,本人がある動作を「できない」と見ると,介助者は直ちにすべてを介助してしまう.
「何かができない」という事象に遭遇したとき,介助の原則で考えるなら,なぜできないかを考え,できない部分を福祉用具あるいは人手で補完することによってできるようにする,というのが原則である.ベッドからの立ち上がりなら,足を引き,体幹を前傾させ,ベッドを高くし,ベッド柵を利用して立ち上がる.これでも困難な場合には介助者が重心を前方に誘導したり,場合によって手を引いたり,という介助をする.一人一人の動きをアセスメントした結果に基づいて,必要な支援を行い,不要な支援は行わない.
「何かができない」という事象に遭遇したとき,介助の原則で考えるなら,なぜできないかを考え,できない部分を福祉用具あるいは人手で補完することによってできるようにする,というのが原則である.ベッドからの立ち上がりなら,足を引き,体幹を前傾させ,ベッドを高くし,ベッド柵を利用して立ち上がる.これでも困難な場合には介助者が重心を前方に誘導したり,場合によって手を引いたり,という介助をする.一人一人の動きをアセスメントした結果に基づいて,必要な支援を行い,不要な支援は行わない.
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