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特集 下肢機能再建と理学療法
変形性関節機能障害に対する下肢機能再建と理学療法
著者: 八木茂典12 森戸俊行3
所属機関: 1東京西徳洲会病院スポーツリハビリテーションセンター 2東京医科歯科大学大学院運動器外科学分野 3東京西徳洲会病院関節外科
ページ範囲:P.999 - P.1005
文献購入ページに移動変形性膝関節症(osteoarthritis of the knee:以下,膝OA)は,中・高年者に多くみられる疾患であり,60歳以上では人口の80%以上に何らかのX線学的な変化が出現し,約40%に症状があり,約10%が日常生活に支障を来しているといわれている1).本邦においては,X線評価による膝OA発生率は40~65歳において男性5~20%・女性10~25%,60~85歳において男性20~60%・女性40~80%と報告されている2).本邦における膝OAは1,000万人で,年間90万人もの新たな発生者があり,高齢化社会の進展に伴い罹患数は増加傾向にある3).
人口膝関節置換術(total knee arthroplasty:TKA)は膝OAに対する治療のひとつで,除痛にすぐれ,荷重を受けることができ,内外反変形を矯正し,安定した長期成績が期待できる4).本邦における人工膝関節置換術は2009年には69,349件であり,年々増加している5).
本稿では,膝OAに対するTKA術式とその理学療法について述べる.
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