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入門講座 理学療法と「てこ」・4
理学療法と「てこ」②―病態と「てこ」の原理
著者: 吉尾雅春1
所属機関: 1千里リハビリテーション病院
ページ範囲:P.1053 - P.1059
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前号では,てこの原理を身体で感じながら理解することを試みた.まず大まかに理解してもらうことをねらいとして,説明の誤りや疑問を残す形で本号につなげてみた.また,形状が変化する物体の重心の位置や慣性モーメント,加速度などについては度外視して理解してきた.しかし,人体の運動や動作では四肢・体幹の形状や相対的位置関係が様々に変化し,処理速度も様々である.また,理学療法においては重錘などの道具を利用した運動を求めることが多く,その取り付け位置などによっても対象となる部位の重心の位置が変化することになり,活動する筋への影響を考えなければならない.本号では前号の考え方の誤りを修正しながら,さらに動作分析や運動療法に当たって病態や事象をどのように理解するか,前述の事柄を加味しながら具体的な場面を取り上げて解説する.
前号では,てこの原理を身体で感じながら理解することを試みた.まず大まかに理解してもらうことをねらいとして,説明の誤りや疑問を残す形で本号につなげてみた.また,形状が変化する物体の重心の位置や慣性モーメント,加速度などについては度外視して理解してきた.しかし,人体の運動や動作では四肢・体幹の形状や相対的位置関係が様々に変化し,処理速度も様々である.また,理学療法においては重錘などの道具を利用した運動を求めることが多く,その取り付け位置などによっても対象となる部位の重心の位置が変化することになり,活動する筋への影響を考えなければならない.本号では前号の考え方の誤りを修正しながら,さらに動作分析や運動療法に当たって病態や事象をどのように理解するか,前述の事柄を加味しながら具体的な場面を取り上げて解説する.
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