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書評
―青木隆明(監修),浅野昭裕(著)―「運動療法に役立つ 単純X線像の読み方」
著者: 福井勉1
所属機関: 1文京学院大学保健医療技術学部理学療法学科
ページ範囲:P.1061 - P.1061
文献購入ページに移動 この書籍を手にした時まず驚嘆した! 同時にこれだけの内容を集積した努力に勇気もいただいた.整形外科医が診断学に用いる単純X線像を「運動療法に役に立つ」観点から長年かけて集約したのが本著である.
序文にあるように,筆者である浅野昭裕氏は新人の時の教訓から,毎日毎日数万枚に及ぶ単純X線像の読影を日常坐臥としたという.そこで自分の疑問点を少しずつ解決していったのであろう.教わる書籍が無かった時代に恐らく相当数の時間を創造のために割かれたのだと推測する.それは臨床家である以上,治療効果の向上のため自然なものであったかもしれないが,普通はこういうことはできない.運動療法に役に立つX線画像の書籍がなかった経緯が筆者にこの本を執筆させた事実であるためか,何故?という言葉が本著を通じて常に聞こえてくるような気がする.
序文にあるように,筆者である浅野昭裕氏は新人の時の教訓から,毎日毎日数万枚に及ぶ単純X線像の読影を日常坐臥としたという.そこで自分の疑問点を少しずつ解決していったのであろう.教わる書籍が無かった時代に恐らく相当数の時間を創造のために割かれたのだと推測する.それは臨床家である以上,治療効果の向上のため自然なものであったかもしれないが,普通はこういうことはできない.運動療法に役に立つX線画像の書籍がなかった経緯が筆者にこの本を執筆させた事実であるためか,何故?という言葉が本著を通じて常に聞こえてくるような気がする.
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