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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル45巻12号

2011年12月発行

文献概要

臨床実習サブノート スーパーバイザーの視点・論点―患者さんに触れるまで・9

脳血管障害(急性期)

著者: 國澤佳恵1 高倉保幸1 國澤洋介2

所属機関: 1埼玉医科大学保健医療学部理学療法学科 2埼玉医科大学総合医療センターリハビリテーション科

ページ範囲:P.1066 - P.1072

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ステップ1.急性期脳血管障害例の理学療法におけるポイント

1.疾患の特徴と治療方針を理解した上でのリスク管理

 近年は早期理学療法が推奨され,発症早期から理学療法士が関わることが多くなっている.しかし,疾患の病態に変化が生じやすい発症早期の患者においては,離床や基本動作練習などで血圧変動を伴うことの多い理学療法が病態の悪化に影響する可能性も考えられる.そのため,理学療法を行うにあたっては疾患の特徴や治療方針を理解した上で,病態の増悪を避けるためのリスク管理が重要である.脳血管障害はいくつかの病型に分類でき,病型により治療やリスク管理の方法が異なるので,理学療法士も病型を理解しておくことが必要となる.

参考文献

1)金谷春之,他:高血圧性脳出血におけるneurological gradingおよびCTによる血腫分類とその予後について.第7回脳卒中の外科研究会(編):高血圧性脳出血の外科Ⅲ,pp265-270,ニューロン社,1978
2)藪崎 純,他:被殻出血Ⅰ型における短期機能的予後 基本動作の項目別検討.理学療法学 35(Suppl 2):837,2008
3)National Institute of Neurological Disorders and Stroke Ad Hoc Committee:Classification of cerebrovascular diseaseⅢ. Stroke 21:637-676, 1990
4)大住崇之,他:急性期における中大脳動脈領域梗塞例の予後予測について.臨床理学療法研究 26:63-65,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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