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特集 通所サービスにおける理学療法
通所サービスにおける医療機関等とのつながり
著者: 阪井三知恵1
所属機関: 1医療法人真正会デイリハビリテーションセンター
ページ範囲:P.109 - P.115
文献購入ページに移動はじめに
2006年の診療報酬・介護報酬同時改定時に,医療と介護でのリハビリテーション(以下,リハ)・サービスが「急性期・回復期は医療保険」,「維持期は介護保険」と位置づけられ,診療報酬によるリハ提供に標準算定日数が設けられた1).これにより,算定可能期間以降のリハ・サービスとして,通所リハは医療におけるリハの後を受け,在宅におけるリハの重要な役割を求められるようになった.
通所サービスの目的は,①日常の継続した健康管理(医学的管理),②心身機能の維持・向上(リハ),③閉じこもりの予防(ソーシャルケア),④介護負担の軽減(レスパイトケア)である.特に,通所リハにおいては,医学的管理とリハに重点をおいたサービスが提供されるべきである.
2009年の介護報酬改定にて短期集中リハ実施加算が見直され,退院早期のリハが改めて評価されたことや,在宅で生活する重介護者が増えてきていることなどにより,今後さらに医学的管理の必要な利用者が増えることが予測される.
本稿では,通所リハに求められる役割を当法人の通所リハの取り組みを含めて報告する.
2006年の診療報酬・介護報酬同時改定時に,医療と介護でのリハビリテーション(以下,リハ)・サービスが「急性期・回復期は医療保険」,「維持期は介護保険」と位置づけられ,診療報酬によるリハ提供に標準算定日数が設けられた1).これにより,算定可能期間以降のリハ・サービスとして,通所リハは医療におけるリハの後を受け,在宅におけるリハの重要な役割を求められるようになった.
通所サービスの目的は,①日常の継続した健康管理(医学的管理),②心身機能の維持・向上(リハ),③閉じこもりの予防(ソーシャルケア),④介護負担の軽減(レスパイトケア)である.特に,通所リハにおいては,医学的管理とリハに重点をおいたサービスが提供されるべきである.
2009年の介護報酬改定にて短期集中リハ実施加算が見直され,退院早期のリハが改めて評価されたことや,在宅で生活する重介護者が増えてきていることなどにより,今後さらに医学的管理の必要な利用者が増えることが予測される.
本稿では,通所リハに求められる役割を当法人の通所リハの取り組みを含めて報告する.
参考文献
1)岡持利亘:短時間プログラム,全国老人デイ・ケア連絡協議会(監):通所リハビリテーション様態別プログラム実践ガイド,pp134-139,中央法規,2010
2)岡持利亘:維持期リハビリテーションの現状と課題 厚生労働省老人保健事業研究班からの報告,日本リハビリテーション病院・施設協会(編):維持期リハビリテーション,pp129-145,三輪書店,2009
3)岡持利亘:通所リハビリテーション事業所におけるリハビリテーションの提供.地域リハビリテーション 1:469-474,2006
4)岡野英樹:重介護プログラム,全国老人デイ・ケア連絡協議会(監):通所リハビリテーション 様態別プログラム実践ガイド,pp37-67,中央法規,2010
5)日本リハビリテーション病院・施設協会:維持期リハビリテーション,三輪書店,2009
6)日本リハビリテーション病院・施設協会:様態別プログラムの提供による効果に関する事業報告,2009
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