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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル45巻4号

2011年04月発行

文献概要

臨床実習サブノート スーパーバイザーの視点・論点―患者さんに触れるまで・1【新連載】

脳血管障害(回復期)

著者: 諸橋勇1

所属機関: 1いわてリハビリテーションセンター

ページ範囲:P.351 - P.358

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はじめに

 脳血管障害を発症し,急性期を経て回復期を迎えた患者は,機能回復や社会への復帰に向けての不安や焦り,期待が混在している状態である.特に多くの場合,急に半身の麻痺や感覚障害が主な症状として出現し,麻痺を伴った身体が自分の身体でない感覚から混乱し,さらに不使用,誤用による障害を来す場合も少なくない.発症前と同じように動こうとしても,半身が重く,意志通りにコントロールできずに寝返りや起き上がることすらできない状態から,徐々に身体のコンディションが整い身体感覚を取り戻し,運動学習を通じて日常生活動作(ADL)を回復することが回復期の主要なプロセスである.こうして心身ともに大きな変化にさらされる患者の状況を理解した上で,理学療法士が脳血管障害患者を評価するまでの準備や,どのように関われば良いのかについて述べていく.

参考文献

1)吉尾雅春:知っておきたい理学療法評価のポイント.PTジャーナル 42:449-455,2008
2)奈良 勲,他:理学療法 検査・測定ガイド,文光堂,2008
3)山田規畝子:高次脳機能障害の世界,協同医書出版,2009
4)内山 靖(編):標準理学療法学,第2版,医学書院,2004
5)日本理学療法士協会(編):臨床実習教育の手引き,第5版,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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