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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル45巻4号

2011年04月発行

文献概要

理学療法臨床のコツ・16

腰痛体操実践・継続のコツ

著者: 伊藤俊一1

所属機関: 1埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科

ページ範囲:P.360 - P.361

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はじめに

 腰痛の治療は90~95%の対象で保存療法が主体となることから,腰痛体操は最も一般的な治療法とされてきた.しかし,厚生労働省の国民生活基礎調査の有訴受診率の結果では10年以上も連続して男女合わせて第1位となっている.この結果は,急性腰痛では発症2週間以内に50~60%,3~4か月以内に80~90%,慢性腰痛でも90%が保存療法で改善するとされる世界的疫学結果1)と乖離している.

 本稿では,エビデンスに基づいて腰痛体操の選択と実践法を整理し,前述した乖離が起こる原因に照らして継続のコツを解説する.

参考文献

1)Chou R, et al:Diagnosis and treatment of low back pain:A joint clinical practice guideline from the American college of physicians and American pain society. Ann Intern Med 147:478-491, 2007
2)伊藤俊一,他:腰痛症,細田多穂,他(編):理学療法ハンドブック第3巻,協同医書出版,2010
3)Shirado O, et al:A novel back school using a multidisciplinary team approach featuring quantitative functional evaluation and therapeutic exercises for patients with chronic low back pain:the Japanese experience in the general setting. Spine 30:1219-1225, 2005
4)Hayden JA, et al:Meta-analysis:exercise therapy for nonspecific low back pain. Ann Intern Med 142:776-775, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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