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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル45巻5号

2011年05月発行

文献概要

ひろば

人間の知性と情意との発達はアンバランス?

著者: 奈良勲1

所属機関: 1神戸学院大学総合リハビリテーション学部

ページ範囲:P.414 - P.414

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 人類の脳が他の動物のそれよりも進化してきて現在に至っていることは,誰もが知るところである.だが,なぜ人類の脳だけが顕著に進化したのかについては誰も証明できていない.これまでの学説によれば,アフリカ大陸の森林帯が荒廃したため類人猿が平原に移り住まざるを得なくなったことや,野生の動物から身を守らなければならない過酷な環境に適応するために,類人猿の脳が進化して生存するための知恵が必然的に獲得され,人類として進化したと言われている.

 他の動物も進化している部分もあるが,環境への適応力という点からすれば人類よりも勝っているため,脳の進化はさほど必要ではなかったとも言える.だが,一部の野生動物はすでに絶滅してしまい,その危機に瀕している種もいる.その原因のほとんどが人間による環境破壊や乱獲に起因している.その事実に気付いた人間は,野生動物保護区,狩猟禁止や捕獲制限などについて国内外の条例策定を協議し続けている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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