文献詳細
文献概要
書評
―塩谷隆信,高橋仁美,高島千敬(編)―「極める!!最新呼吸リハビリテーション―今すぐできる栄養リハビリテーションとADL/IADLトレーニング―」
著者: 福地義之助1
所属機関: 1順天堂大学
ページ範囲:P.444 - P.444
文献購入ページに移動 本書は呼吸リハビリテーションの有効性をしっかりと検証し,すぐに使える技法をわかりやすく記載している点で,まさに書名どおりの“極意伝達”に成功している.江湖に普及して広く愛読されることを期待する.この評価の所以を以下に記して書評とする.
わが国における呼吸リハビリテーションの施行状況は臨床の現場では,残念ながらまだまだ満足すべきものとはいえない.その理由は2つに集約できる.第一に呼吸器内科の医師をはじめ,リハビリテーションの主要な担い手である理学療法士(PT)や作業療法士(OT)の間でも呼吸リハビリテーションの有用性と実践方法への理解の広がりと深化が十分ではないこと.第二に従来の保険診療の枠組みでは呼吸リハビリテーションへの対価が不当に低かったことが挙げられる.診療点数の見直しで第二の問題点は若干是正され,病院運営上で呼吸リハビリテーションへの人員配置が増加する方向につながったと思われる.
わが国における呼吸リハビリテーションの施行状況は臨床の現場では,残念ながらまだまだ満足すべきものとはいえない.その理由は2つに集約できる.第一に呼吸器内科の医師をはじめ,リハビリテーションの主要な担い手である理学療法士(PT)や作業療法士(OT)の間でも呼吸リハビリテーションの有用性と実践方法への理解の広がりと深化が十分ではないこと.第二に従来の保険診療の枠組みでは呼吸リハビリテーションへの対価が不当に低かったことが挙げられる.診療点数の見直しで第二の問題点は若干是正され,病院運営上で呼吸リハビリテーションへの人員配置が増加する方向につながったと思われる.
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