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特集 小児理学療法の新たなる展開
小児整形外科疾患の理学療法の変遷と展開
著者: 平井孝明1
所属機関: 1神奈川県立こども医療センター発達支援科理学療法室
ページ範囲:P.471 - P.478
文献購入ページに移動はじめに
小児医療における整形外科の目指すものは四肢や脊椎など筋骨格系に困難な疾患を有する子どもの診断,治療を行うことである.昨今は高齢者医療に重点が置かれているが,「orthopedics(整形外科)」の「ortho」は「まっすぐにする」,「pedics」は「子ども」を意味し,起源は小児整形外科であった.古来より先天性の脊椎・四肢の疾患が多く存在したことが推測される.当センターにおける経年的な整形外科の取り組みが現在の日本における小児整形外科の動向を代表するものではないが,本稿では当センターにおける小児整形外科疾患の対象と治療の変遷,およびそれに対する理学療法の関与とアプローチについて述べる.
小児医療における整形外科の目指すものは四肢や脊椎など筋骨格系に困難な疾患を有する子どもの診断,治療を行うことである.昨今は高齢者医療に重点が置かれているが,「orthopedics(整形外科)」の「ortho」は「まっすぐにする」,「pedics」は「子ども」を意味し,起源は小児整形外科であった.古来より先天性の脊椎・四肢の疾患が多く存在したことが推測される.当センターにおける経年的な整形外科の取り組みが現在の日本における小児整形外科の動向を代表するものではないが,本稿では当センターにおける小児整形外科疾患の対象と治療の変遷,およびそれに対する理学療法の関与とアプローチについて述べる.
参考文献
1)中村直行,他:軟骨無形成症脚延長後の可動域制限とスポーツ活動.日小整会誌 18:154-159,2009
2)中村直行,他:年長児ぺルテス病に対する内反回転骨切り術の短期成績.日小整会誌 17:254-258,2008
3)中村直行,他:非歩行重症脳性麻痺児の有痛性股関節に対してproximal femoral resection arthroplastyを行った1例.日小整会誌 19:1-6,2010
4)町田治郎:二分脊椎による足部変形に対する治療.山本晴康(編):足の外科の要点と盲点,307-313,文光堂,2006
5)町田治郎,他:二分脊椎の足部変形.日小整会誌 16:215-218,2007
6)町田治郎,他:二分脊椎の足部変形に対する距踵関節固定術後の足関節の関節症変化.日足外会誌 29:65-68,2008
7)中村直行,他:ぺルテス病保存治療における在宅と入所治療成績の比較.日小整会誌 16:6-10,2007
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