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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル45巻6号

2011年06月発行

文献概要

入門講座 理学療法における接遇とコミュニケーション・2

理学療法介入時の接遇・コミュニケーションスキル

著者: 松葉好子1

所属機関: 1横浜市立脳血管医療センターリハビリテーション部

ページ範囲:P.515 - P.521

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はじめに

 接遇の“遇する”は,「もてなす」という意味です.患者サービス・接遇という言葉が,日本の医療現場に登場したのは1987年で,「国民医療総合対策の中間報告」に明記されました1).現在では,医療従事者は単なる知識と技術だけでは対象者を満足させることは難しく,接遇応対能力は日常的に求められているといわれています.

 「接遇」というと,すぐ頭に思い浮かぶのは,相手への思いやりとしての挨拶や笑顔,礼節です.これらは人として大切で欠くべからざるものですし,この類の本や研修は巷にあふれています.では,理学療法の介入において必要な接遇とは? とあらためて問われると,はたと考えてしまいます.理学療法士としての特異的な接遇があるのでしょうか?

 本稿では,理学療法介入時の接遇・コミュニケーションスキルについての設問に対し,これまで自分が経験した実際の出来事を通して,そこから感じている,考えている,肝に銘じていることを実践ポイントとして回答し,一緒に考えていきたいと思います.

参考文献

1)厚生省:昭和62年版 厚生白書 国民医療総合対策の中間報告,1987
2)黒川伊保子:夫婦脳,新潮社,2010
3)高野 登:リッツ・カールトンが大切にするサービスを超える瞬間,かんき出版,2009
4)丸木伊参:ユナイテッドアローズ 心に響くサービス,日本経済出版社,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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