文献詳細
文献概要
--------------------
編集後記 フリーアクセス
著者: 鶴見隆正
所属機関:
ページ範囲:P.536 - P.536
文献購入ページに移動本特集は「小児理学療法の新たなる展開」です.近年小児理学療法は,その対象疾患も活動領域も教育体制も変化しています.具体的には児の就学前教育の支援から就学支援,就労支援へとICFの概念を踏まえた多面的なアプローチが求められています.山川氏には脳性麻痺を,國田氏にはNICUを,平井氏には小児整形外科疾患を,また小玉氏には特別支援学校における理学療法・士の関わりを,大城氏には,小児理学療法の卒前教育の変遷と展開を解説していただきました.とくに特別支援学校に理学療法士を専門職教諭として積極的に採用し,学内教育のみでなく児の生活支援までを他の教諭と連携してアプローチする神奈川方式には注目すべきで,このような方式が全国に広がっていくことを願っています.すでにアメリカの小・中学校には作業療法士を中心に理学療法士も配属され,教育支援に関わっているように,理学療法士の新たな職域としてわが国にも定着することを期待します.
掲載誌情報