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特集 糖尿病の理学療法 こんなときどうする―糖尿病合併症に対する症状別アプローチ
1.血糖コントロール不良
著者: 小山昭人1
所属機関: 1市立札幌病院リハビリテーション科
ページ範囲:P.641 - P.645
文献購入ページに移動はじめに
糖尿病は,生涯にわたりできるだけ良好な血糖コントロール状態を維持していくことが重要である.そのことを支援していく糖尿病治療は「血糖,体重,血圧,血清脂質の良好なコントロール状態の維持,糖尿病細小血管合併症および動脈硬化性疾患の発症,進展の阻止,健康な人と変わらない日常生活の質(QOL)の維持,健康な人と変わらない寿命の確保」1)を目標に掲げ,「食事療法」「運動療法」「薬物療法」の3本柱を中心に進められる.また,患者も「受け身」の姿勢ではなく治療に参加する能動的姿勢が大切であり,そのための自己管理(セルフケア)行動がとれるように「患者教育」を施すことが欠かせない.
多くの患者は血糖コントロールが良好な状態で落ち着き,HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)値が正常値に近づくことを,また合併症発症や重症化の抑止を強く願っている.しかし現実にはどうであろうか.患者は一生懸命努力を重ねているにもかかわらず,血糖値の悪化に歯止めをかけられないケースが少なくない.
糖尿病は,主に自己免疫を基礎にした1型糖尿病,インスリン作用不足を生じて発症する2型糖尿病,特定の原因によるその他の型の糖尿病,妊娠糖尿病の4つに分類されている.
本稿では,今最も急増している2型糖尿病における血糖コントロール不良について,どのようにアプローチを進めたなら患者の糖尿病治療を支援できるのか,評価に必要な検査値や指標を提示しながら紹介する.
糖尿病は,生涯にわたりできるだけ良好な血糖コントロール状態を維持していくことが重要である.そのことを支援していく糖尿病治療は「血糖,体重,血圧,血清脂質の良好なコントロール状態の維持,糖尿病細小血管合併症および動脈硬化性疾患の発症,進展の阻止,健康な人と変わらない日常生活の質(QOL)の維持,健康な人と変わらない寿命の確保」1)を目標に掲げ,「食事療法」「運動療法」「薬物療法」の3本柱を中心に進められる.また,患者も「受け身」の姿勢ではなく治療に参加する能動的姿勢が大切であり,そのための自己管理(セルフケア)行動がとれるように「患者教育」を施すことが欠かせない.
多くの患者は血糖コントロールが良好な状態で落ち着き,HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)値が正常値に近づくことを,また合併症発症や重症化の抑止を強く願っている.しかし現実にはどうであろうか.患者は一生懸命努力を重ねているにもかかわらず,血糖値の悪化に歯止めをかけられないケースが少なくない.
糖尿病は,主に自己免疫を基礎にした1型糖尿病,インスリン作用不足を生じて発症する2型糖尿病,特定の原因によるその他の型の糖尿病,妊娠糖尿病の4つに分類されている.
本稿では,今最も急増している2型糖尿病における血糖コントロール不良について,どのようにアプローチを進めたなら患者の糖尿病治療を支援できるのか,評価に必要な検査値や指標を提示しながら紹介する.
参考文献
1)日本糖尿病学会:糖尿病治療ガイド2010,文光堂,2010
2)小山昭人:理学療法士CDEの基本.DMマスター 5:423-426,2007
3)日本糖尿病療養指導士認定機構:糖尿病療養指導ガイドブック2010,メディカルレビュー社,2010
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