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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル45巻8号

2011年08月発行

文献概要

1ページ講座 理学療法関連用語~正しい意味がわかりますか?

DESIGN(-R)

著者: 安尾仁志1

所属機関: 1兵庫県立総合リハビリテーションセンター

ページ範囲:P.687 - P.687

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●DESIGNとは

 褥瘡の状態を判定するスケールである.2002年に日本褥瘡学会学術教育委員会によって開発され,褥瘡の重症度を分類するとともに,治療過程を数量化することができる.褥瘡の重症度は,深さ(Depth),滲出液(Exudate),大きさ(Size),炎症・感染(Inflammation/Infection),肉芽組織(Granulation tissue),壊死組織(Necrotic tissue)の6項目で構成され,各項目を軽度と重度に区分し,軽度をアルファベットの小文字(d,e,s,i,g,n),重度を大文字(D,E,S,I,G,N)で表記する.ポケット(Pocket)が存在する場合には最後に-Pを付記する.また,褥瘡経過評価用では各項目をスコア化することで治癒過程を数量化し,褥瘡経過を評価することができる.スコアの内容は,7項目で合計0~28点とし,重症度の高いほど高得点となり,治療に伴って点数が減少すれば改善傾向を示す.

参考文献

1)日本褥瘡学会:褥瘡予防・管理ガイドライン,日本褥瘡学会,2009
2)廣瀬秀行:褥瘡の予防と治療における理学療法の役割.PTジャーナル 42:725-731,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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