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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル45巻9号

2011年09月発行

文献概要

特集 足部・足関節の機能と理学療法

下腿・足関節・足部の運動連鎖と病態運動学

著者: 園部俊晴1

所属機関: 1関東労災病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.739 - P.747

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はじめに

 荷重関節は身体質量を支持する役割を有する.このため,各関節に加わるメカニカルストレスは単に当該関節の状態でなく,身体質量がその関節にどのように加わるかによって大きく異なる.

 特に,下腿・足関節・足部は身体の下方に位置しているため,身体質量が最も大きく加わる.こうしたことから,下腿・足関節・足部の局所の状態を捉えるだけではなく,これらに身体質量がどのように加わっているのかを詳細に捉える必要がある.本稿では,身体質量の加わり方が下腿・足関節・足部に与える影響について,運動連鎖の観点から説明する.臨床に即した運動連鎖を理解することで,評価や治療の展開の幅がこれまでとは比較にならないくらい広がることが分かるはずである.

参考文献

1)園部俊晴,他:骨盤と身体重心の位置変化が体幹アライメントに及ぼす影響.理学療法 25:455-461,2008
2)中山誠一郎:骨盤と身体重心の位置変化が下肢アライメントに及ぼす影響.関東甲信越ブロック理学治療士学会誌 28:S88,2009
3)園部俊晴:身体動作における各関節の連鎖.関東甲信越ブロック理学治療士学会誌 21:S63,2002
4)今屋 健:スクワット時の足圧中心と上部体幹の位置が脛骨の前後移動に及ぼす影響.理学療法学 29(Suppl 2):S33,2002
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7)入谷 誠:入谷式足底板の現在.Sportsmed 20:6-12,2008
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9)入谷 誠:痛みに対する足底板療法.理学療法 23:219-225,2006
10)園部俊晴:足部・足関節疾患に対するテーピング活用.理学療法 26:1341-1347,2009
11)中村隆一,他:歩行・走行.基礎運動学,第6版,pp361-420,医歯薬出版,2003
12)Neumann KG,月城慶一,他(訳):観察による歩行分析,pp81-107,医学書院,2005
13)園部俊晴:アキレス腱断裂,アキレス腱炎のリハビリテーションについて.Sportsmed 91:14,2007
14)園部俊晴:効果的な文章の書き方入門,運動と医学の出版社,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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