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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル45巻9号

2011年09月発行

文献概要

特集 足部・足関節の機能と理学療法

足部・足関節の機能障害とリハビリテーション

著者: 塚原秀明1

所属機関: 1佐藤病院リハビリテーション部

ページ範囲:P.749 - P.755

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はじめに

 関節の機能障害には一次性と二次性のものとがある.二次性機能障害とは長期臥床や疾患によって生じる身体の代償機能などが原因で起こる障害である1).二次性の機能障害には原因が存在し,その原因から引き起こされる筋力低下や関節拘縮または身体アライメントの異常などの影響が,特定の部位に機能障害を生じさせる.ゆえに二次性の機能障害に対し局所部位の炎症反応の消失や運動機能の改善で理学療法を終了しても,発症を繰り返したり,他の部位に新たな症状を訴えるケースがある.二次性の機能障害の予防のためにも,マルアライメントの改善や多関節運動連鎖の正常化が図れるまで理学療法は継続すべきである.

参考文献

1)山嵜 勉(編):整形外科理学療法の理論と技術,pp25-27,メジカルビュー社,1997
2)福井 勉:姿勢のバイオメカニクス.理学療法 24:123-132,2007
3)Seibel MO,入谷誠(訳):Foot Function,pp155-171,ダイナゲイト株式会社,1996
4)Michaud TC,加倉井周一(訳):臨床足装具学,pp25-29,医歯薬出版,2005
5)Kapandji IA,荻島秀男(監訳):カパンディ関節の生理学,pp176-177,医歯薬出版,1988
6)福井 勉(編):皮膚運動学,pp23-34,三輪書店,2010
7)Gotz-neumann K,月城慶一(訳):観察による歩行分析,医学書院,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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