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書評
―松原貴子,沖田 実,森岡 周(著)―「ペインリハビリテーション」 フリーアクセス
著者: 内山靖1
所属機関: 1名古屋大学医学部保健学科
ページ範囲:P.792 - P.792
文献購入ページに移動一昨年,厚生労働省は「慢性痛に関する検討会」を設置し,基礎医学,薬理学,麻酔科,産科・婦人科,神経内科,整形外科,膠原病,精神神経科,理学療法,看護を専門とする専門職に加えて,市民代表者を交えて集学的・全人的な議論を展開した.これまで,健康局疾病対策課では,“○○病に対する検討会”は数多く実施されていたが,症状を正面から扱うことは初めての試みであった.委員として参加した評者に対して,慢性痛に対する理学療法の役割として,①動作に対するアセスメント,②治療としての物理・運動療法,③行動変容と就労支援に対するリハビリテーションという役割が示された.このように,疼痛に対する理学療法へは大きな期待が寄せられ,その学問的・社会的な責任は大きい.
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