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文献概要
ひろば
東日本大震災でのボランティア活動を通して
著者: 大橋聡子1
所属機関: 1春日部中央総合病院
ページ範囲:P.806 - P.806
文献購入ページに移動主に気仙沼市内の避難所や,ときにはケアマネジャーからの在宅相談にも行かせていただきました.震災以前より気仙沼市内は高齢者が多い地域ですが,リハビリテーション(以下,リハビリ)を受けられる施設は少なく,それを看護師やヘルパーなどが支えていたようです.今回はそういった状況を踏まえ,震災以前の状態に戻すことを目的に活動するようにと伝えられました.またボランティアが働きやすいようなシステムが既にできており,避難所の保健師や医療スタッフに,事前にリハビリの必要な対象者や,支援の必要な方をピックアップしてもらっていました.私たちは各避難所に出向き,津波で杖やコルセットなど歩行補助具を流失した方には適切な杖などをお渡ししたり,痛みや不安がある方にはお話を聞いて生活の仕方や体操などの提案をしました.今回の活動時にとても良かったことは,作業療法士と一緒に行動することができたことです.避難所の限られた環境の中で,あるものを利用して生活しやすい環境を作ったり,認知症や精神疾患の方も避難所で生活しているため,周囲への配慮などをスタッフに提案されていました.
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