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文献概要
とびら
「生活を知る」ということ
著者: 原由美子1
所属機関: 1輝山会記念病院
ページ範囲:P.1 - P.1
文献購入ページに移動人は,それぞれに独自性を持った地域社会の中で生活している.昔は地域の風習やしきたりになじめないと村八分され,仲間外れにされた.現代は,それほどに地域ごとの独立性はないものの,県民性などと呼ばれるその地域独特の気質や風習といった文化が残っている地域は多く,高齢になるほどこれに浸って暮らしている.住んでいる地域によって異なる文化があり,この中で暮らす各家庭にはさらに異なる習慣や価値観がある.自宅へ伺って理学療法を行う訪問リハビリテーションではその家庭の生活を垣間見ることができるが,1日のスケジュールや誰が何をするか,どこに何を置くか,近所の人の関わりなどは家庭の習慣や地域性が現れ,まさに千差万別である.
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