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1ページ講座 福祉機器―在宅生活のための選択・調整・指導のワンポイント
車いすクッション
著者: 沖川悦三1
所属機関: 1神奈川県総合リハビリテーションセンター
ページ範囲:P.68 - P.68
文献購入ページに移動●車いすクッションの役割と使用目的
一般的な車いすには車いすクッションは付属しておらず,別途,市販のものを組み合わせて使用する.そのため,障害や身体状況によってクッションは必要ないと思われる場合があるが,クッションを使用しない車いすのシート面は布製であっても板のように平らで堅く,長時間座っていると痛みを感じ,姿勢が崩れてくる.つまり,生活で使用する車いすには,必ずクッションを使用しなくてはならない.クッションには主に,座面(殿部)にかかる体圧を分散し痛みの軽減や褥瘡を予防する目的と姿勢を安定させて車いす上動作をしやすくする目的がある1,2).
一般的な車いすには車いすクッションは付属しておらず,別途,市販のものを組み合わせて使用する.そのため,障害や身体状況によってクッションは必要ないと思われる場合があるが,クッションを使用しない車いすのシート面は布製であっても板のように平らで堅く,長時間座っていると痛みを感じ,姿勢が崩れてくる.つまり,生活で使用する車いすには,必ずクッションを使用しなくてはならない.クッションには主に,座面(殿部)にかかる体圧を分散し痛みの軽減や褥瘡を予防する目的と姿勢を安定させて車いす上動作をしやすくする目的がある1,2).
参考文献
1)桂 律也:車いすシートクッションの選択・適応基準づくりの課題.リハビリテーション・エンジニアリング 18:1-4,2003
2)江原喜人:車いす適合の基礎,第34回日本リハビリテーション工学協会車いすSIG講習会テキスト,pp59-68,2011
3)田中 理,他(監訳):車いすのヒューマンデザイン,pp125-144,医学書院,2000
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