文献詳細
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とびら
“Reverse”Integration
著者: 橘香織1
所属機関: 1茨城県立医療大学保健医療学部理学療法学科
ページ範囲:P.869 - P.869
文献購入ページに移動 私が車いすバスケットボールと出合ったのは13年前のことです.スキー事故で膝関節を悪くし,大好きだったバスケットボールを思う存分楽しめなくなっていたときに,友人に誘われて車いすバスケットボールの試合を観に行ったのがきっかけでした.最初は「健常者なのに,なぜ車いすバスケットボールを?」と訝しく思われることもしばしばでした.しかし,とにかくバスケットボールがしたい一心だった私は,中古の競技用車いすを借り,一人で練習を始めました.そんなある日,とあるチームの方が,「人数が足りないからゲームに入ってよ」と声をかけてくださいました.一人で黙々とシュートを打つより,みんなでゲームをするほうが,それはもう何倍も楽しいものです! 健常者の私でも人数の足しになることでお役に立てるのも嬉しくて,私はどんどん車いすバスケットボールの魅力にはまっていきました.
そんな私の転機となったのは,「理学療法士なのであれば,チームのトレーナーをやってくれないか」と頼まれたことでした.それまでは自分がプレーをするだけだったのですが,車いすバスケットボールという新たな世界を開いてくださった皆さんに何か恩返しができるのであればと思い,トレーナーの勉強を始めました.トレーニング,コンディショニング,車いすの設定方法等々…….それらはいずれも理学療法士としての仕事に多くのヒントをもたらしてくれました.1人でも多くの方に車いすバスケットボールの楽しさ,素晴らしさを知ってもらいたいという思いが高じて,今は主にコーチとしてこの競技にかかわっています.
そんな私の転機となったのは,「理学療法士なのであれば,チームのトレーナーをやってくれないか」と頼まれたことでした.それまでは自分がプレーをするだけだったのですが,車いすバスケットボールという新たな世界を開いてくださった皆さんに何か恩返しができるのであればと思い,トレーナーの勉強を始めました.トレーニング,コンディショニング,車いすの設定方法等々…….それらはいずれも理学療法士としての仕事に多くのヒントをもたらしてくれました.1人でも多くの方に車いすバスケットボールの楽しさ,素晴らしさを知ってもらいたいという思いが高じて,今は主にコーチとしてこの競技にかかわっています.
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