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書評
―増島麻里子(編著)―「病棟・外来から始めるリンパ浮腫予防指導」
著者: 辻哲也1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学
ページ範囲:P.913 - P.913
文献購入ページに移動 リンパ浮腫は,適切な治療がなされず放置されると徐々に進行していく.悪化させると,仕事や家事に支障を生じたり,見た目に気を配って生活しなければならないなど,QOLを低下させる切実な問題である.最近ではリンパ浮腫の患者会の発足や,テレビ,新聞などのメディアで取り上げられる機会も増え,患者向けの解説書もいくつか出版されるようになっている.しかし,わが国で現在,リンパ浮腫に対して積極的に治療を行っている医療機関はいまだ数少なく,「リンパ浮腫難民」が生じているのが現状である.
リンパ浮腫は,その病態を十分に理解して,発症予防のための指導や発症早期から適切な生活指導・治療を行えば,発症してもそれ以上の悪化を防止することが可能である.したがって,婦人科がんや乳がん術後などで,まだリンパ浮腫を発症していないが発症のリスクのある場合には,病棟や外来のすべての医療者のかかわりが強く求められ,非常に重要である.
リンパ浮腫は,その病態を十分に理解して,発症予防のための指導や発症早期から適切な生活指導・治療を行えば,発症してもそれ以上の悪化を防止することが可能である.したがって,婦人科がんや乳がん術後などで,まだリンパ浮腫を発症していないが発症のリスクのある場合には,病棟や外来のすべての医療者のかかわりが強く求められ,非常に重要である.
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