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臨床実習サブノート 基本動作の評価からプログラムを立案する・8
脊髄小脳変性症による運動失調症患者の基本動作の評価からプログラムを立案する
著者: 北野晃祐1
所属機関: 1村上華林堂病院リハビリテーション科
ページ範囲:P.1029 - P.1035
文献購入ページに移動脊髄小脳変性症(Spino-cerebellar Degeneration:SCD)は,小脳自体もしくは小脳への連絡線維が変性し,運動失調症状が出現する疾患の総称である1).遺伝性と孤発性とに大きく分類され,その比率は3:7とされる.
遺伝性のSCDは,近年の遺伝子研究の発展に伴い,様々な原因遺伝子が特定されており,現在37番目の型が発見・認定されている.これらは原因遺伝子の発見順にSpino-cerebellar Ataxia(SCA)1,2,3,4…37と呼ばれ,それぞれ特徴を有する.本邦には,運動失調のほかに錘体路症候や錐体外路症候,末梢神経障害などの症状が出現しビックリ眼の特徴を有するSCA3(Machado-Joseph病)や純粋小脳症状を示すSCA6およびSCA31が多い.
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