文献詳細
文献概要
書評
―渡邉英夫(著)―「脳卒中の下肢装具(第2版)―病態に対応した装具の選択法」 フリーアクセス
著者: 小峯敏文1
所属機関: 1熊本総合医療リハビリテーション学院・義肢装具学
ページ範囲:P.1046 - P.1046
文献購入ページに移動ところで,脳卒中リハビリテーションの分野では,これまでにさまざまな機能を有する装具が研究・開発されてきた.その背景には,病態がより明らかになってきたこと,人の正常歩行の理解が進んだこと,さらには医学的リハビリテーションそのものの諸技術が進歩してきたことなどがある.他方で,装具にも多様な機能が求められるようになっており,各種プラスチックやカーボン繊維をはじめとする新しい素材の導入によって,装具自体がさらに多機能化してきた.機能障害に対する下肢装具として,単に変形の予防や矯正といった基本的な役割のみならず,脳卒中の回復段階に求められる多様な機能,例えば足関節の固定,制限,補助,制動に対応できるものも登場してきたのである.
掲載誌情報