文献詳細
文献概要
1ページ講座 福祉機器―在宅生活のための選択・調整・指導のワンポイント
トランスファボード
著者: 玉垣努1
所属機関: 1神奈川県立保健福祉大学
ページ範囲:P.166 - P.166
文献購入ページに移動●目的と特徴
トランスファボードは,基本的には物と物を物理的につなぎ,自立支援はもちろん介助量軽減にも有効な移乗用の補助具である.本来,支持面が広いものは安定する代わり移動しにくいものであるが,安定と移動しやすさの両立を実現している.そのために,摩擦係数が少なく滑りのよい表面の材質選択や安定してつなぐ工夫がなされている.場面としては,多くは車いすとベッド間の移乗で利用され,次いで浴槽や便器への移乗が多い.自動車への移乗では昔から有効な手段として,その人に合ったオンリーワンで手作りのトランスファボードが作製されてきた(図1).
トランスファボードは,基本的には物と物を物理的につなぎ,自立支援はもちろん介助量軽減にも有効な移乗用の補助具である.本来,支持面が広いものは安定する代わり移動しにくいものであるが,安定と移動しやすさの両立を実現している.そのために,摩擦係数が少なく滑りのよい表面の材質選択や安定してつなぐ工夫がなされている.場面としては,多くは車いすとベッド間の移乗で利用され,次いで浴槽や便器への移乗が多い.自動車への移乗では昔から有効な手段として,その人に合ったオンリーワンで手作りのトランスファボードが作製されてきた(図1).
参考文献
1)冨田昌夫:対麻痺の動作/完全四肢麻痺の動作.奈良 勲(監),高橋正明(編):標準理学療法学―臨床動作分析,pp132-147,医学書院,2001
2)玉垣 努:C6A頸損者のADL自立度.OTジャーナル 9:719-724,1996
3)玉垣 努:高位頸髄損傷の前方移動能力の検討.作業療法 15:272,1996
掲載誌情報